【トヨタホーム】シンセシリーズの特徴と商品ラインナップ＜鉄骨注文住宅＞

2021年2月トヨタホームの注文住宅で、一番人気のシンセシリーズ「シンセ・はぐみ」で家を建てました。
シンセシリーズは、トヨタホームが得意とする鉄骨ラーメン構造によるユニット工法の鉄骨住宅です。

• シンセシリーズの鉄骨住宅ってどうなの？
• シンセシリーズって何が良いの？特徴やメリット・デメリットが知りたい。
• シンセシリーズの間取りやデザインはどうやって選ぶの？商品の種類は？
• シンセシリーズの坪単価はどれくらいかかるのか？

上記のような悩みや疑問を抱いている方は、当記事を読めばトヨタホームシンセシリーズの特徴と商品ラインナップについて詳しく知ることができます。

これから「トヨタホームで注文住宅を建てる方」「トヨタホームの住宅購入を検討中の方」に向けてトヨタホームの注文住宅に2年間住んでみての実体験をもとにレビューします。

トヨタホームの住宅購入を検討中のご家庭は参考にしてみてください。

トヨタホームについて

まずはじめに、シンセシリーズを提供しているトヨタホームについて紹介します。
トヨタホームは「人生をごいっしょに。」をコンセプトにした、トヨタグループのハウスメーカーで、トヨタグループの強みを活かした信頼と安心の住宅（鉄骨・木造）を提供しています。
健康で快適な環境づくり、エネルギー対策、クルマとの連携、防犯対策など、トヨタグループの高い技術がトヨタホームの住まいの随所に活かされています。

トヨタホームが展開する住宅シリーズ

トヨタホームは大きく分けて3つの住宅シリーズを展開しています。

ユニット工法

軸組工法

木造住宅

トヨタホーム3つの安心

トヨタホームが掲げる「3つの安心」が、トヨタホーム信頼の証です。

建てるときの安心

建てたあとも安心

支える安心

トヨタホームは2018年度「デミング賞」を受賞

トヨタホーム「シンセシリーズ」とは

トヨタホームの主力商品でもある「シンセシリーズ」は、全部で13種類の商品ラインナップを取り揃えています。
その中でも、我が家が建てた商品は「シンセ・はぐみ」という子育て世代に一番人気の商品です。

建物階数	商品数
2階建て	10商品
3階建て	1商品
平屋建て	2商品

ユニット工法シンセシリーズは、柱と梁を強固に一体化させ高層ビルでも使われる鉄骨ラーメン構造を採用。
単体でも強い柱と梁をボックス化し、柱と梁の接合部は変形防止プレートでさらに強化することで、標準仕様で住宅品質確保促進法の最高ランク耐震等級3^※を実現しています。
※ 商品・プランにより、異なる場合があります。

出典：トヨタホーム公式サイト｜SINCE SERIES

シンセシリーズのカタログ請求

下記のページ内にあるカタログリストから、気になるカタログを4冊まで請求できます。

トヨタホーム「シンセシリーズ」の特徴

シンセシリーズには、シンセシリーズならではのテクノロジーが多彩に詰め込まれています。
シンセシリーズの特徴について紹介します。

鉄骨構造（ユニット工法による鉄骨ラーメン構造）

トヨタホームのシンセシリーズは、トヨタホーム独自の「鉄骨ラーメン構造」で、業界トップクラスの125ミリ角の太い柱で耐久性・耐震性に優れたユニット工法となっています。

高層ビルにも採用されている鉄骨ラーメン構造を、トヨタホームでは独自の技術により、単体でも強い鉄の柱と梁を、さらに強固に接合した強靭な構造体「パワースケルトン」を採用しています。

トヨタホームのシンセシリーズは、地震の多い日本に適した耐久性と耐震性を兼ね添えています。
クルマづくりで長く鉄に携わってきたトヨタならではの高品質な鉄骨住宅となっています。

トヨタホームのシンセシリーズ「鉄骨ラーメンユニット構造」は、工業化住宅シンセとして「2015年度グッドデザイン賞」（主催：公益財団法人日本デザイン振興会）を受賞しています。

耐震性能（大震災にも負けない耐震性で地震に強い）

トヨタホームが開発した強靭な構造体「パワースケルトン」により、標準仕様で耐震等級3^※を獲得しています。
「耐震等級3」は、国が定めた住宅性能表示制度で最高ランクとなっており、トヨタホームは基準値を大きくクリアしています。
さらに、制震装置の「T4システム」と組み合わせれば、建物の変形量を約20%～70%軽減できます。

シンセシリーズでは、どの商品を選んでも「耐震等級3」の最高ランクとなるため、地震に強い家となります。
鉄骨住宅を選択する上で、耐震性の高さは重要な要素の一つとなりますし、トヨタホームを選ぶ最大のメリットでもあります。
オプションの「T4制震システム」を付ければ、さらに強度が増すので、繰り返し起こる地震への耐久性が高まります。

• 耐震強度はプラン・仕様により異なります。

耐久性能（長く住める家づくりのために）

トヨタホームのシンセシリーズが目指すのは「長寿命の家」、すなわち耐久性の高い家です。
鉄の弱点でもあるサビに強くするため、クルマづくりで培った技術が使用されています。

クルマづくりの技術から生まれたトヨタホームの防錆技術「カチオン電着塗装」で、100年相当の耐久性が認められています。
劣化を防ぐために、サビ止め後の溶接を最小限に抑え、防錆後に溶接を行うわずかな部分も「防錆テープ」で完全防備します。
自社工場内で組み立てるから、品質にムラが無く、サビの原因となる傷がつきにくくなります。

外壁には、高耐久外壁と外壁塗装には「HDセラコート」を採用し、衝撃・日差し・熱・雨風などから守ってくれます。

大空間・大開口・自由設計（鉄骨ラーメン構造が叶える広々空間）

シンセシリーズの鉄骨ラーメン構造は、軸組構造や2×4などの壁式構造に比べて、1部屋を広くすることができます。
トヨタホームのシンセシリーズなら、広々空間で自由な設計ができる「ワイドスパン工法」が、途中に柱なども必要なく「最大35畳」の大空間を実現できます。

シンセシリーズの特徴でもある大きな窓や広いリビング、開放的な吹き抜けなどの自由な空間づくりは、シンセシリーズの鉄骨ラーメン構造だからこそのなせる技です。

工場品質（天候の影響を受けない約85%の工場生産品質）

トヨタホームのテクノロジー技術がより活かされているのは、住まい全体の約85%が工場で生産されていると言うことです。
生産のシステム化・効率化・人材育成プログラムなど、工場生産にはメリットも多く、「天候の影響を受けない」などの利点もあります。
雨風にさらされずに家が作られるので、構造体や断熱材などの劣化を防ぐことができます。

快適性能（家中の温度環境や空気環境を整える）

トヨタホームが目指す快適性能とは、1年を通して温度環境・空気環境をコントロールし、家の中で過ごす時間が一番快適である住まいを目指しています。

温度環境

最新の「スマート・エアーズ プラス」では、さらに「床冷暖」と言う新発想で、床下の断熱性能を高めています。
床冷暖とは、基礎に断熱を施すことで床下を通る外気を遮断し 、冬は足もとも暖かく、夏は足もとも涼しい温熱環境を実現していることです。

下記の図を見るとわかりやすいですが、床下にも断熱材を設置して外気にさらされるのを防ぎ、室内の温度に近い温熱環境を実現することで、温度差を軽減しています。

トヨタホームのシンセシリーズは、基礎から天井まで「充填断熱工法」で断熱性能をより高める工夫により、「ZEH基準^※」をクリアできる断熱性能を備えています。

• プラン・仕様・地域によって異なる場合があります。

空気環境

トヨタホームが目指す快適性能として、温度環境とは別に、健康な「空気環境」をつくることがあります。
健康な空気環境とは、家の中の空気を身体に良いものとして安心に過ごせる環境を目指しています。
そのためには、換気システムの性能が大事になります。

シンセシリーズでは、標準で24時間換気システム「ピュア24セントラル」が付いています。
ピュア24セントラルは、第1種換気システムで、2時間に1度「1日に12回」も室内の空気を入れ替えてくれます。
窓を開けて空気を入れ替える必要もありません。

さらに、熱交換率82％の優れモノなので、省エネ効果を最大限発揮することができます。
スマートエアーズと組み合わせて使えば、さらに省エネ効果は高まります。

さらにさらに、ピュア24セントラルには「HEPAフィルター」が内蔵されているので、外気に浮遊する花粉・黄砂・PM2.5はもちろん、PM0.5もキャッチしてくれます。
春の花粉シーズンでも快適に過ごすことができそうですね。

防犯対策（家族の安心・安全を守る住まい）

HeMS（スマートハウスで便利な暮らし）

トヨタホームのスマートハウスが目指すのは、電気を発電する「太陽光発電」に、電気を蓄電する「蓄電器」を組み合わせて必要な時に使えるようにしたり、外出先からスマホによる遠隔操作で家の戸締りもできます。
トヨタならではの、車と連携してカーナビで操作することもできます。

さらに、外出先からスマホによる遠隔操作で、スマート・エアーズのON/OFFや温度設定の変更に、エコキュートの自動湯張りなど、多数の機器操作を行うことができます。

保証制度（60年長期保証と生涯サポート）

生涯点検の推奨メンテナンスプログラム

60年長期保証＋60年目以降の生涯点検を受けるには、定期的にメンテナンスをすることが必要です。
適切な時期に適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、住まいが長持ちします。

SumStock（優良ストック住宅推進協議会スムストック認定の安心住宅）

スムストックとは

優良ストック住宅推進協議会とは

スムストックの認定条件

スムストックの認定条件に下記の3つの原則があります。

スムストック認定ハウスメーカー

スムストックに認定されるだけでも条件が厳しいので、トヨタホームはその条件をクリアしている信頼のおけるハウスメーカーです。

トヨタホーム「シンセシリーズ」のメリット・デメリット

トヨタホーム「シンセシリーズ」で建てるメリット・デメリットについて解説します。

トヨタホーム「シンセシリーズ」のメリット

トヨタホームのシンセシリーズ最大のメリットは、鉄骨ラーメン構造を採用した「地震に強い住宅」であることです。
さらに、耐震性だけでなく、細部にまでこだわった工場品質で、耐久性にも優れています。
また、大空間・大開口・自由設計を可能にした「ワイドスパン工法」は、柱なしで最大35畳の広々リビングを実現できます。

他にも、温度環境の快適さを追求した全館空調システム「スマート・エアーズ」や、健康な空気環境をつくる24時間換気システム「ピュア24セントラル」を利用できるのもシンセシリーズのメリットの一つです。

また、トヨタホームの注文住宅には、標準で60年の「長期保証制度」が付いています。
最新の保証制度「アトリスプランエース」なら、初期保証が業界最長40年となっています。

さらに、トヨタホームは数少ない「スムストック」にも参加しているハウスメーカーの一つです。
スムストック認定住宅なら、家を売却する際の査定価格が通常よりも高くなります。

数あるメリットを解説しましたが、シンセシリーズはトヨタホームの注文住宅で一番人気の高いシリーズです。
なので、商品ラインナップも多いため、家族が思い描く住宅がきっと見つかります。

トヨタホーム「シンセシリーズ」のデメリット

トヨタホームのシンセシリーズでは、デメリットとして挙げられるのが設計（間取り）の自由度が低い点です。
鉄骨ラーメン構造のメリットでもある四角い箱を組み合わせたユニット工法が、耐震性・耐久性を高める反面、間取りを細かく変更することができない工法になります。
例えば、アーチ型やL字型などの変形した間取りにするのは難しいため、部屋を細かく分割したり、間取りの細部にまでこだわりたい方には向いていません。

シンセシリーズの断熱性能は高くなってきていますが、それでも木造住宅に比べると劣ってしまいます。
全館空調システム「スマート・エアーズ プラス」の床冷暖で、さらに基礎断熱を向上させることができます。

最後に、トヨタホームのシンセシリーズは、ミドルクラス〜ハイクラスの注文住宅となるので、一般的なミドルクラス〜ハイクラスの木造住宅では坪単価「40万〜80万」なのに対して、トヨタホームのシンセシリーズは「60万〜100万」程度の価格と高くなります。
鉄骨住宅なので当然と言えば当然かもしれませんが、コスト重視で選ぶ場合は大きなデメリットになります。
他の鉄骨住宅系ハウスメーカーに比べれば、トヨタホームのシンセシリーズは良心的な価格だと言えます。

トヨタホーム「シンセシリーズ」の商品ラインナップ

トヨタホーム「シンセシリーズ」の商品ラインナップについて紹介します。
シンセシリーズには「2階建て」「3階建て」「平家建て」で合計13種類の商品が用意されています。

2階建て商品

シンセ・エルキュー

シンセ・スマートステージプラス

シンセ ウィズ アール

シンセ・メッツォ

シンセ・フィーラス

シンセ・カーダ

シンセ・スマートステージ

シンセ・はぐみ

シンセ・スマイリズム

シンセ・ニコリズム

3階建て商品

シンセ・ヴィトロワ

平屋建て商品

シンセ・スマートステージプラス（平屋）

シンセ・ピアーナ

トヨタホーム注文住宅の価格（坪単価・建物価格）

トヨタホーム注文住宅の価格について解説します。

• 注文住宅の価格は、シリーズ商品やグレード、住宅設備やオプション品などによって変わるため参考程度にご確認ください。

トヨタホーム注文住宅の坪単価

トヨタホーム注文住宅の価格は「オリコンのハウスメーカーランキング」の回答者データによると以下となります。

坪単価	割合
100万円以上	15.79%
80万円～99万円	21.05%
60万円～79万円	26.32%
40万円～59万円	21.05%
40万円未満	15.79%

トヨタホームー注文住宅の坪単価で一番割合が多いのが「60万円〜80万円」となります。
次いで40万円〜59万円、80万円〜99万円となっており、同じ割合で次に多い坪単価となっています。

さらに「お家のいろは」では、HOME4Uの独自アンケート調査をもとに平均坪単価を算出しています。

平均坪単価は「87.0万円」となっています。

HOME4U調査による平均坪単価は、オリコン調査の坪単価で2番目に多い割合だった80万円〜99万円台に位置します。
実際、我が家が建てたシンセシリーズ「シンセ・はぐみ」の坪単価も「83万円」でした。
なので、80万円〜99万円ぐらいの坪単価を想定しておくと良さそうですね。

ただ、坪単価自体にあまり信ぴょう性はありませんし、導入する住宅設備のグレードや間取り、オプションによって跳ね上がったりもします。
住宅業界も物価高の煽りでこれからもっと高くなる可能性もあります。

トヨタホーム注文住宅の建築価格

建築価格については「おうちパレット」の独自アンケートによると以下となります。

建築価格	割合
8,000万円以上	2.90%
7,000万円台	0.00%
6,000万円台	1.45%
5,000万円台	2.90%
4,000万円台	24.64%
3,000万円台	33.33%
2,000万円台	31.88%
2,000万円未満	2.90%

トヨタホームー注文住宅の建築価格で一番割合が多いのが「3,000万円台」となります。
次いで2,000万円台、その次が4,000万円台となっており、全体的にも2,000万円台〜4,000万円台が割合的には多くなっています。

実際、我が家が建てたシンセシリーズ「シンセ・はぐみ」の建物価格も「3,000万円台」でした。
なので、2,000万円〜3,000万円ぐらいの建物価格を想定しておくと良さそうですね。

我が家のシンセ・シリーズ「シンセ・はぐみ」の価格

我が家では、全館空調と太陽光発電、セキュリティキーのラロックⅡ、他にもオプションの住宅設備などを導入しています。
個人的な感覚ですが、いろいろと導入した割には坪単価がそこまで高くならなかったように思いましたが、木造住宅をメインにしているハウスメーカー（住友林業以外）に比べると高い印象はありますね。

トヨタホームは、鉄骨住宅がメインであり、ミドルクラスからハイクラスのハウスメーカーとなるので、坪単価80万円台の建物価格は3,000万円台ぐらいは想定しておく必要があるかもしれませんね。

「トヨタホームシンセシリーズの特徴と商品ラインナップ」の次に見るオススメ記事

まとめ

当記事では「トヨタホームシンセシリーズの特徴と商品ラインナップ」について解説しました。

• シンセシリーズの鉄骨住宅ってどうなの？
• シンセシリーズって何が良いの？特徴やメリット・デメリットが知りたい。
• シンセシリーズの間取りやデザインはどうやって選ぶの？商品の種類は？
• シンセシリーズの坪単価はどれくらいかかるのか？

上記のような悩みや疑問について解説しましたが、解決できましたでしょうか？

我が家も購入したシンセシリーズは、トヨタホームの主力商品の一つです。
商品数も一番多く、人気の高いシリーズとなっています。
価格に関しても、特徴や性能に比べてコストパフォーマンスも高く、標準装備もハイスペックなモノとなっているので、オススメですよ。

【トヨタホーム】シンセシリーズの特徴と商品ラインナップ＜鉄骨注文住宅＞は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。